Japanese
English
特集 不妊治療の現状と課題
男性不妊治療の現状と課題
Male infertility
――Current status and future prospects
千葉 公嗣
1
,
藤澤 正人
1
Koji CHIBA
1
,
Masato FUJISAWA
1
1神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野
キーワード:
男性不妊症
,
造精機能障害
,
精索静脈瘤
,
無精子症
,
射精障害
Keyword:
男性不妊症
,
造精機能障害
,
精索静脈瘤
,
無精子症
,
射精障害
pp.700-704
発行日 2021年8月21日
Published Date 2021/8/21
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27807700
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男性不妊症のうち全体の8割以上が造精機能障害,これに性機能障害,精路通過障害が続いており,近年は射精障害の頻度が増加傾向である.診断にあたっては造精機能に影響する内服や生活習慣を聴取し,男性不妊症と関連するものがあればできるかぎり中止あるいは改善することが重要である.精液検査はこれまでの一般的な項目に加え,精液酸化還元電位(ORP)や精子DNA断片化(SDF)測定が行われることが多くなってきた.外科的アプローチとしては精索静脈瘤手術と精巣精子採取術(TESE)はよく行われる手技であるが,とくに非閉塞性無精子症に対する顕微鏡下精巣精子採取術(microTESE)の精子回収率は依然不良で,今後の課題である.
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