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特集 泌尿器科検査のここがポイント
C 尿検査
精液検査
Q17 精液検査の方法とポイントについて教えてください。
Semen analysis
西山 博之
1
Hiroyuki Nishiyama
1
1京都大学大学院医学研究科泌尿器科
キーワード:
男性不妊症
,
無精子症
,
精液所見
Keyword:
男性不妊症
,
無精子症
,
精液所見
pp.77-79
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101945
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要旨 男性不妊症の診断の基本は精液検査である。検査方法には,血球計算盤から精子濃度自動分析(CASA)などがあるが,同一検体を用いても検査法により結果が異なることが問題である。特に,Makler計算盤は,原液で精子濃度と運動率が測定できることより簡便であるが,正確性に欠けることより推奨されていない。本稿では,精液検査標準化ガイドラインを基に精液検査の方法と注意点を記す。ガイドラインでは,精子運動率はスライドグラスを,精子濃度は希釈・不動化後に血球計算盤を用いて測定することが推奨されている。精液検査のポイントとしては,複数回施行すること,禁欲期間や搬送方法などの影響を加味すること,検査技師は定期的に精度管理することなどが挙げられる。
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