Japanese
English
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線
不妊の診断・治療(男性)
Evaluation and treatment of male infertility
小宮 顕
1
1千葉大学医学部附属病院泌尿器科
キーワード:
男性不妊症
,
特発性精子形成障害
,
精索静脈瘤
,
無精子症
,
癌生殖医療
Keyword:
男性不妊症
,
特発性精子形成障害
,
精索静脈瘤
,
無精子症
,
癌生殖医療
pp.634-641
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201624
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●男性の生殖年齢人口の8%が不妊症とされ,男女別では不妊症の原因の約半数は男性側にあるといわれている.しかしながら,男性因子の診断や治療を担う泌尿器科の生殖医療専門医がまだまだ不足している.
●男性不妊症の原因として最も多いのが特発性精子形成障害であるが,実際にはタバコや飲酒,高温環境といったさまざまな生活習慣,肥満,内服薬などが精子形成に影響を与える.
●診断される原因として最も多いものが精索静脈瘤である.触診や視診で明らかなものは手術の適応とされ,効果的である.体外受精や顕微授精の治療成績向上にも貢献しうる.
●最も治療に難渋するのが非閉塞性無精子症である.顕微鏡下に精巣内から精子を探索するmicro-TESEが行われるが治療成績は十分とはいえない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.