Japanese
English
第1土曜特集 構造生命科学による創薬への挑戦
計算機から創薬へ
分子シミュレーションと創薬
Molecular simulation and drug design
池口 満徳
1,2
,
浴本 亨
1
Mitsunori IKEGUCHI
1,2
,
Toru EKIMOTO
1
1横浜市立大学大学院生命医科学研究科
2理化学研究所計算科学研究センター
キーワード:
分子動力学
,
スーパーコンピュータ
,
インシリコ創薬
,
構造生物学
,
富岳
Keyword:
分子動力学
,
スーパーコンピュータ
,
インシリコ創薬
,
構造生物学
,
富岳
pp.646-652
発行日 2021年8月7日
Published Date 2021/8/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27806646
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
分子シミュレーションとは,コンピュータのなかに創薬標的タンパク質などの分子を仮想的に置き,その働き方を研究する方法である.構造生物学の発展に伴って,たくさんのタンパク質などの生体分子の立体構造が決定されており,その立体構造に基づいた分子シミュレーション研究も盛んに行われている.本稿では,DNA維持メチル化というエピジェネティクスに関わる現象で働くタンパク質についての分子シミュレーションの適用例を紹介するとともに,“発動分子” とよばれる人工イオンチャネルやトランスポーターの分子シミュレーション研究例も紹介する.さらに,分子シミュレーションについての新たな展開として,スーパーコンピュータ「富岳」,バーチャルリアリティ,人工知能(AI)などの進展についても解説する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.