Japanese
English
第1土曜特集 構造生命科学による創薬への挑戦
タンパク質工学から創薬へ
機能性サイトカインの医薬への展開とDDSへの応用
Development of functional cytokine for therapy and application for DDS
芳賀 優弥
1
,
東阪 和馬
1,2
,
堤 康央
1,3
Yuya HAGA
1
,
Kazuma HIGASHISAKA
1,2
,
Yasuo TSUTSUMI
1,3
1大阪大学大学院薬学研究科
2大阪大学高等共創研究院
3大阪大学国際医工情報センター
キーワード:
ファージ表面提示法
,
腫瘍壊死因子(TNF)-α
,
高分子バイオコンジュゲーション
,
プロテオーム創薬
Keyword:
ファージ表面提示法
,
腫瘍壊死因子(TNF)-α
,
高分子バイオコンジュゲーション
,
プロテオーム創薬
pp.602-607
発行日 2021年8月7日
Published Date 2021/8/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27806602
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,生体内の生理活性タンパク質をタンパク質性医薬の開発へとつなげるプロテオーム創薬が注目されている.しかし,生理活性タンパク質の予測不能な受容体への結合や,特異性,生体内安定性の低下などの観点からタンパク質性医薬の臨床応用には障壁が多い.その点,筆者らはファージ表面提示法の活用による医薬品価値を高めた機能性タンパク質の創製基盤や,バイオ高分子コンジュゲーション法による有効性および安定性の向上技術を開発してきた.本稿では,自己免疫疾患の発症・悪化に関与することが知られている腫瘍壊死因子(TNF)-αに着目した受容体への親和性・特異性を向上させた機能性タンパク質の創製プラットフォームを概説する.さらに,生体内安定性による優れた有効性を達成可能な高分子バイオコンジュゲーション法をはじめとする,機能性タンパク医薬の創製に向けた研究について紹介させていただく.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.