Japanese
English
特集 全身疾患の新たな危険因子としてのマイクロ・ナノプラスチック
総論
-――マイクロ・ナノプラスチックの基礎知識と問題点
Micro- and nanoplastics
――Basic knowledge and key challenges
芳賀 優弥
1,2
,
東阪 和馬
1,2,3
,
堤 康央
1,2,4,5,6,7
Yuya HAGA
1,2
,
Kazuma HIGASHISAKA
1,2,3
,
Yasuo TSUTSUMI
1,2,4,5,6,7
1大阪大学大学院薬学研究科
2同薬学部
3同高等共創研究院
4同大学院医学系研究科
5同国際医工情報センター
6同先導的学際研究機構
7同エマージングサイエンスデザインR3センター
キーワード:
環境毒性
,
生体外微粒子
,
持続可能な開発目標(SDGs)
,
ヒト健康影響評価
Keyword:
環境毒性
,
生体外微粒子
,
持続可能な開発目標(SDGs)
,
ヒト健康影響評価
pp.112-115
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296020112
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,持続可能な開発目標(SDGs)にも取り上げられているように,プラスチックゴミの環境中への流入が問題視されている.なかでも,5mm以下のプラスチック片であるマイクロプラスチック(MPs)や1μm以下のナノプラスチック(NPs)の海や土壌への蓄積が報告されており,マイクロ・ナノプラスチック(MNPs)による環境負荷のみならず,生態系に与える影響が懸念されている.さらに近年の疫学研究では,MNPsがさまざまな組織で検出されているのみならず,MNPs曝露と疾患発症・悪化との相関が示唆されるなど,特に世間の注目が集まっている.しかし,環境中MNPsのヒト健康への影響評価は遅々として進んでいない.本稿では,MNPsの定義などの基礎知識から,環境中やヒト組織中におけるMNPsの回収技術や解析技術に関する課題を紹介するとともに,現在のヒト健康影響評価における課題点やその克服に資する筆者らの取り組みについて紹介したい.

Copyright © 2026 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

