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特集 フットケア・足病医学――歩行・生活を守るチーム医療の確立
作業療法の立場から
From a viewpoint of the occupational therapy
髙島 千敬
1
Kazunori TAKASHIMA
1
1広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
キーワード:
作業療法
,
日常生活活動(ADL)
,
フットケア・足病医学
Keyword:
作業療法
,
日常生活活動(ADL)
,
フットケア・足病医学
pp.219-221
発行日 2021年7月17日
Published Date 2021/7/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27803219
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下肢慢性創傷患者は高齢かつ糖尿病などの併存疾患を有し,認知機能,上肢機能の低下などを呈していることが多く,自宅退院に向けた心身機能への介入はもちろんのこと,日常生活活動(ADL)への支援が欠かせない.下肢創傷ケアチームのなかで作業療法は,創傷治療中には認知・心理機能の評価や,心身の廃用予防のために精神機能賦活への活動や荷重計画に応じた身辺動作能力への介入を行う.また安静度が拡大できる創傷治癒後には,再発予防に向けたADL訓練,手段的ADL(IADL)訓練,在宅生活に向けて関連職種との環境調整などを行う.加えて,個々の患者の必要性に応じて,自動車運転の再開などに向けた判断材料となる各種検査を実施し,退院後の生活を見据えた支援を行っている.以上のように,作業療法では心身機能を考慮しながら,包括的な視点から活動,参加を支援する役割を担っている.
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