Japanese
English
特集 リハビリテーション各専門領域の国際動向
作業療法
Occupational therapy: International activities.
佐藤 剛
1
Tsuyoshi Sato
1
1札幌医科大学保健医療学部
1School of Health Sciences, Sapporo Medical University
キーワード:
作業療法
,
国際動向
,
国際学会
,
リハビリテーション医療
Keyword:
作業療法
,
国際動向
,
国際学会
,
リハビリテーション医療
pp.512-515
発行日 2002年6月10日
Published Date 2002/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109780
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はじめに
わが国の作業療法(以下,OT)発展の背景には,多くの外国人OTによって支えられた歴史がある.しかし,それは教育的側面のみであり,臨床技術は若きOTが海外で研修したり,書物を翻訳したりして努力を重ねてきた.最初の養成校から卒業生を輩出した後6年を経過して,はじめて世界の仲間入りを果たすことができた.日本作業療法士協会が世界作業療法士連盟(以下,WFOT)の正加盟国になった1972年が,日本のOTの世界への第一歩であったと言えよう.それから今日までちょうど30年を経過したが,日本のOTは近年,国際性を増してきており,国際学会で英語で発表したり,講演したりする機会も増えてきていることは非常に喜ばしいことである.一方では,まだまだ言語や文化的なバリアはわれわれに重くのしかかっているのも事実である.
本論はこれまでの筆者の経験も交えて,ここ数年にわたる作業療法の国際的動き,特にアジア地域を念頭においてまとめることにする.
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