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特集 急性期の重症呼吸不全に対するリハビリテーション治療アップデート
7 急性期の重症呼吸不全における作業療法士の役割
The Role of Occupational Therapists in Acute Severe Respiratory Failure
藤本 侑大
1
,
髙島 千敬
2
,
藤井 美希
1
,
田宮 大也
1,3
Yudai Fujimoto
1
,
Kazunori Takashima
2
,
Miki Fujii
1
,
Hironari Tamiya
1,3
1大阪府立病院機構大阪国際がんセンターリハビリテーション科
2広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科
3大阪府立病院機構大阪国際がんセンター整形外科(骨軟部腫瘍科)
キーワード:
重症呼吸不全
,
作業療法
,
日常生活活動
,
ADL
,
集中治療後症候群
,
PICS
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
Keyword:
重症呼吸不全
,
作業療法
,
日常生活活動
,
ADL
,
集中治療後症候群
,
PICS
,
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
pp.390-397
発行日 2021年4月18日
Published Date 2021/4/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 重症呼吸不全患者における作業療法士の役割は,患者の動作能力と社会的適応能力を向上させ,日常・社会生活動作の自立を早期に獲得できるように支援することである.救急・集中治療領域における呼吸不全を含めた重症患者では,集中治療後に身体的,認知的,心理的な障害が残存する可能性がある.それらに対し,作業療法では,せん妄の改善,鎮静剤の使用減量,身体機能の改善,日常生活動作の向上,入院および集中治療室の在室日数の短縮などの有用性を期待される.本稿では,急性期の重症呼吸不全における作業療法士の役割について,一般的な呼吸器疾患患者に対する作業療法や新型コロナウイルス感染症と作業療法などの内容も交えながら解説する.
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