Japanese
English
セミナー ドレッシング—創傷管理の新たな展開・5
感染創の局所管理
Topical treatment of infected wounds
柵瀬 信太郎
1
Shintaro Sakurai
1
1聖路加国際病院外科
キーワード:
感染創
,
創傷管理
,
ドレッシング
,
壊死組織除去
Keyword:
感染創
,
創傷管理
,
ドレッシング
,
壊死組織除去
pp.1199-1205
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903679
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感染創とは単に創表面に細菌が生着するコロニゼーションではなく,生体の免疫能が破綻し組織内で微生物が増殖している創をさす。感染創に対する局所管理には,1)膿瘍腔の開放と排膿,2)壊死組織の除去,3)創消毒の廃止,4)細菌に対する抗菌剤投与,5)滲出液や膿の吸収,6)創内の湿潤環境の保持,7)創周囲皮膚の浸軟防止,8)ポケット(cavity)や洞(sinus)などの死腔の閉塞,9)創の汚染防止と創からの環境汚染防止,10)炎症期から増殖期への移行の判定が重要であり,それらの目的にあった処置,ドレッシングの選択を行わなければならない。
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