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第1土曜特集 脳・神経系の感染症――診断と治療の最前線
脳・神経系のウイルス感染症
単純ヘルペス脳炎
Diagnosis and treatment of herpes simplex encephalitis
中嶋 秀人
1
Hideto NAKAJIMA
1
1日本大学医学部内科学系神経内科学分野
キーワード:
単純ヘルペス脳炎(HSE)
,
PCR
,
MRI
,
アシクロビル
Keyword:
単純ヘルペス脳炎(HSE)
,
PCR
,
MRI
,
アシクロビル
pp.46-49
発行日 2021年4月3日
Published Date 2021/4/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2770146
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単純ヘルペス脳炎(HSE)は成人における散発性の急性ウイルス性脳炎のなかで最も頻度が高く,どの年齢にも発症するが50~60代にピークがある.致死率は5~10%で生存者の約25%に寝たきり状態,あるいは記憶障害や人格障害などの高度後遺症を認めるこがと推定されている.HSEの症状として,発熱や頭痛に加えて意識障害,異常行動,人格変化,痙攣などの症状が随伴することが多くある.脳炎症状があればHSEを積極的に疑い,早急に診断と治療のプロセスを同時進行させ,医療機関受診後6時間以内に抗ウイルス薬治療を開始することが『単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2017』で推奨されている.
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