連載 検査値の読み方
急性肝不全をきたした単純ヘルペスウイルス肝炎の1例
今 一義
1
,
池嶋 健一
1
,
渡辺 純夫
1
1順天堂大学消化器内科
キーワード:
HSV感染
,
ステロイドパルス
,
アシクロビル
Keyword:
HSV感染
,
ステロイドパルス
,
アシクロビル
pp.1293-1296
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000089
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はじめに 急性肝不全を引き起こす原因はウイルス感染のほかに自己免疫性,薬物性,循環不全,妊娠脂肪肝,代謝異常など多岐にわたる.単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染が急性肝炎の原因になること自体は広く知られている.しかし,HSV 肝炎が予後不良な疾患であり,臨床判断の遅れが患者の予後を大きく左右することはあまり知られていない.私たちはHSV 感染による急性肝不全をきたし,速やかな診断で救命しえた症例を経験したため提示する.
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