Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 2002
4.皮膚疾患治療のポイント
単純ヘルペスのpatient-initiated therapyとsuppressive therapy
Patient-initiated therapy and suppressive therapy in herpes simplex
本田 まりこ
1
,
峰崎 幸哲
1
,
松尾 光馬
1
,
小松崎 眞
1
,
白木 公康
2
,
新村 眞人
1
Mariko HONDA
1
,
Yoshinori MINESAKI
1
,
Koma MATSUO
1
,
Makoto KOMATSUZAKI
1
,
Kimiyasu SHIRAKI
2
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
2富山医科薬科大学ウイルス学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
2Department of Virology, Toyama Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
単純ヘルペスウイルス
,
単純ヘルペス
,
Patient-initiated therapy
,
suppressive therapy
,
アシクロビル
Keyword:
単純ヘルペスウイルス
,
単純ヘルペス
,
Patient-initiated therapy
,
suppressive therapy
,
アシクロビル
pp.118-121
発行日 2002年4月10日
Published Date 2002/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903942
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
欧米諸国では,年6回以上再発を繰り返す性器ヘルペス患者に対して,患者の精神的な苦痛を取り除くためや他人への感染を予防するため,または他の性感染症を防ぐためにも抗HSV薬の継続投与による抑制療法を推奨している.また,再発の前徴がはっきりしている患者や,または再発早期に治療を開始する目的で,患者にあらかじめ抗ウイルス薬を持たせておいて早く治癒させる方法(patient initiated therapy)が行われている.これらの方法は患者にとっては福音となり,チミジンキナーゼ活性および耐性株の出現率も抗ウイルス薬を一度も使用したことのない患者から分離されたウイルスと変わりはなく,安全性がみられ,有用であった.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.