Japanese
English
特集 水疱をきたす疾患
研究
単純ヘルペスの抗体価,核酸検査を再考する
Reconsidering antibody titer and nucleic acid testing for herpes simplex
宮地 素子
1
,
今福 信一
1
Motoko Miyachi
1
,
Shinichi Imafuku
1
1福岡大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine Fukuoka University
キーワード:
単純ヘルペス(herpes simplex)
,
PCR
,
ウイルス抗体価
,
無症候性排泄
Keyword:
単純ヘルペス(herpes simplex)
,
PCR
,
ウイルス抗体価
,
無症候性排泄
pp.220-224
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003750
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●単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)は皮膚・粘膜への接触により無症候性に感染することが多い.初感染後,神経節に潜伏し,ときおり再活性化して口唇周囲や性器周囲に病変を形成する.
●単純ヘルペス(herpes simplex:HS)の患者の皮疹出現時期と口腔内のHSV無症候性排泄との関係を調べたところ,病変形成時に口腔粘膜からHSVが分離されたのは初感染例または免疫抑制例であった.
●HSの抗体価は感染者では通常一定に維持されている.
●HSの診断は病変からDNAまたは抗原を検出することが望ましく,抗体価測定は初感染以外の診断につながらない.
(「ポイント」より)
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