Japanese
English
綜説
性器ヘルペス
Genital Herpes
新村 眞人
1
Michihito Niimura
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
性器ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス
,
アシクロビル
Keyword:
性器ヘルペス
,
単純ヘルペスウイルス
,
アシクロビル
pp.903-910
発行日 1994年11月20日
Published Date 1994/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901323
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単純ヘルペスウイルスの初感染の大部分は不顕性感染であるが,成人の初感染では症状が激しく急性型性器ヘルペスと呼ばれる。このウイルスは潜伏感染して再発を繰り返すのが特徴であるが,再発型の症状は軽度であるものの再発の頻度が高いので,患者の精神的負担は大きい。血清診断は初感染の場合にのみ有用で,再発型では診断の助けにならない。確定診断にはウイルスの分離培養も行われるが,単純ヘルペスウイルスに特異的なモノクローナル抗体を用いた蛍光抗体直接法が行われる。治療にはアシクロビル,ビダラビンなどの抗ウイルス剤が用いられる。症例により点滴静注剤,経口剤,外用剤を使い分ける必要がある。
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