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特集 特定行為看護師,医師事務作業補助者の現状――養成と配置
特定行為研修制度の創設と進展
Establishment and progress of training system for nurses pertaining to specified medical acts
習田 由美子
1
Yumiko SHUDA
1
1厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室
キーワード:
看護師
,
特定行為研修
,
チーム医療
Keyword:
看護師
,
特定行為研修
,
チーム医療
pp.1164-1168
発行日 2021年3月27日
Published Date 2021/3/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu276131164
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2014年6月に保健師助産師看護師法の一部改正を含む「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律(平成26年法律第83号)」が成立し,特定行為に係る看護師の研修制度が創設した.調査研究や試行事業などを踏まえ,さまざまな有識者の方々に議論いただき,議論開始から創設まで約5年の年月を要した.現在,特定行為研修を実施する指定研修機関は272機関,研修を修了した看護師は2,887人である.従来医師が行っていた特定行為を研修修了者である看護師が担うので,医師の勤務負担が軽減するという実績が注目された.同時に,医師だけでなく看護師の残業時間の短縮,さらに,空腹時血糖の改善率や褥瘡の治癒日数などの患者ケアへの効果も現れてきている.その成果が評価され,制度創設4年目で診療報酬上の評価が得られた.特定行為研修は,看護のジェネラリストとしての専門性が育まれることが十分に期待される.
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