特集 呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」—プロは何を選ぶか?
Ⅱ.疾患
非小細胞肺癌の分かれ道
古屋 直樹
1
1聖マリアンナ医科大学呼吸器内科
キーワード:
非小細胞肺癌
,
PD-L1非発現
,
抗CTLA-4抗体
Keyword:
非小細胞肺癌
,
PD-L1非発現
,
抗CTLA-4抗体
pp.432-436
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680730030432
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ここが分かれ道
●ドライバー遺伝子異常陰性の進行期非小細胞肺癌,PD-L1非発現(TPS 1%未満)における抗PD-1/L1抗体の治療効果は,PD-L1陽性例と比較すると乏しい傾向にある.
●PD-L1非発現例の1st lineレジメンの選択肢として,抗PD-1抗体と抗CTLA-4抗体併用療法(ニボルマブ+イピリムマブ併用療法)に期待したいが,実地臨床において適切な症例選択が難しい.
●1st lineレジメンとしてニボルマブ+イピリムマブ併用療法を選択する際には,1st line治療がPDであった場合でも,2nd line治療としてプラチナ製剤併用療法への移行が十分可能かどうかを想像しておく必要がある.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.