特集 皮膚悪性腫瘍:診療の進歩と展望
悪性黒色腫・分子標的薬治療
宇原 久
1
1信州大学皮膚科准教授
キーワード:
悪性黒色腫
,
BRAF阻害剤
,
抗CTLA-4抗体
,
抗PD-1抗体
Keyword:
悪性黒色腫
,
BRAF阻害剤
,
抗CTLA-4抗体
,
抗PD-1抗体
pp.15-19
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.06_0015-0019
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「はじめに」転移を起こした悪性黒色腫患者の治療は困難で,これまで多くの臨床試験が行われてきたが,薬剤の併用により奏効率は改善しても,生存期間の延長効果は確認できなかった1)。しかし,2011年には変異BRAF阻害剤のベムラフェニブとCTLA-4抗体のipilimumab,2013年に変異BRAF阻害剤のdabrafenibとMEK阻害剤のtrametinib,2014年には抗PD-1抗体のニボルマブとpembrolizumabが米国で認可を受けた。このうち2015年3月時点で,わが国で承認を受けている薬剤はニボルマブとベムラフェニブである。表にNCCN 2015,version 2で推奨されている治療薬を示した。「KEY WORDS」悪性黒色腫,BRAF阻害剤,抗CTLA-4抗体,抗PD-1抗体
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