Japanese
English
第5土曜特集 糖尿病治療・研究の最前線2021
基礎研究
【トピック】
2型糖尿病および肥満におけるDNAメチル化の最新知見
Recent advances regarding DNA methylation in type 2 diabetes and obesity
橋本 貢士
1
Koshi HASHIMOTO
1
1獨協医科大学埼玉医療センター糖尿病内分泌・血液内科
キーワード:
エピジェネティクス
,
DNAメチル化
,
CpG-SNPs
,
DOHaD学説
,
FGF21
Keyword:
エピジェネティクス
,
DNAメチル化
,
CpG-SNPs
,
DOHaD学説
,
FGF21
pp.453-457
発行日 2021年1月30日
Published Date 2021/1/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27605453
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
肥満および2型糖尿病の発症と進展には,環境因子がエピジェネティクス,とくに遺伝子のDNAメチル化修飾を介して関与していることが明らかになってきた.ゲノムワイドなDNAメチル化解析は,CpG-SNPsという新たな知見を見出し,2型糖尿病の発症と進展の解明に大きく貢献している.一方で,胎生期から乳児期にかけての栄養環境が成人期の生活習慣病への罹患を規定しうるというDevelopmental Origins of Health and Disease(DOHaD)学説が近年注目を浴びており,その分子機構としてDNAメチル化によるエピゲノム記憶が想定されている.最近の研究により,エピゲノム記憶の分子実体としてfibroblast growth factor 21(FGF21)遺伝子のDNAメチル化制御機構が解明されつつある.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.