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第5土曜特集 糖尿病治療・研究の最前線2021
糖尿病に対する新しい考え方
CGMの進歩と応用
The advance and performance of CGM
小出 景子
1
Keiko KOIDE
1
1永寿総合病院 糖尿病臨床研究センター
キーワード:
リアルタイムCGM(rtCGM)
,
間欠スキャンCGM(isCGM)
,
トレンド表示
,
アラート機能
,
インスリン治療
,
DMS指導
Keyword:
リアルタイムCGM(rtCGM)
,
間欠スキャンCGM(isCGM)
,
トレンド表示
,
アラート機能
,
インスリン治療
,
DMS指導
pp.334-338
発行日 2021年1月30日
Published Date 2021/1/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27605334
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血糖変動の “見える化” が,約40年ぶりに血糖自己測定(SMBG)から持続血糖測定(CGM)に進化し,治療に大きな変化をもたらしている.最近のリアルタイムCGM(real-time CGM:rtCGM)は,リアルタイムの皮下グルコース値を示すだけでなく,その上昇下降トレンド表示や,さまざまなアラート機能により治療の安全と安心を高めている.間欠スキャンCGM(intermittently scanned CGM:isCGM)は,スキャン時に皮下グルコース値と上昇下降トレンドを表示するがアラート機能はない.患者の治療目標に応じてCGMを選択し,各機種の特徴を活かして用いることが重要である.CGMは一定期間の24時間の値を把握できるので,その値の分布からTIR(time in range)などが算出でき,新しい血糖コントロールの評価指標として提唱されている.今後,これらの指標と合併症との関係が確認されれば,CGMの利用価値がさらに高まると考えられる.一方,膨大化するデータを解析し治療に反映するには,DMS指導(データマネジメントシステム指導)が求められる.
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