血糖自己測定（SMBG）を生かしたインスリン治療のコツ―SMBGで血糖自己管理を

Tactics of insulin treatment using self-monitoring of blood glucose（SMBG）

Case 1　電話再診のSMBG値よりインスリン量を頻回に調整した妊婦例

　患者：34歳女性，会社員．

　164 cm，85 kg．糖尿病合併症は認めない．不妊治療中の34歳時，血糖高値を指摘され来院．1,520 kcalの食事療法を行いHbA_1C 5.0％となった後，4月16日，妊娠が判明した．妊娠後，食後のSMBG値が120 mg/dLを超えたため5月21日よりヒューマログ^(R)朝2単位，昼2単位，夕2単位を開始し，食前血糖＜100 mg/dL，食後血糖＜120 mg/dLを目標に頻回の電話再診及び定期来院によりインスリンを増加した結果，最終的にヒューマログ^(R)朝7単位，昼10単位，夕8単位，ヒューマカートN^(R)18単位となり，全妊娠期間HbA_1C 5％台を維持した．