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第5土曜特集 糖尿病治療・研究の最前線2021
糖尿病に対する新しい考え方
新しいインスリンポンプ療法
Latest insulin pump therapy
廣田 勇士
1
Yushi HIROTA
1
1神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門
キーワード:
インスリンポンプ療法(CSII)
,
sensor augmented pump(SAP)療法
,
予測低血糖自動停止機能(PLGM)
,
パッチ式ポンプ
Keyword:
インスリンポンプ療法(CSII)
,
sensor augmented pump(SAP)療法
,
予測低血糖自動停止機能(PLGM)
,
パッチ式ポンプ
pp.339-342
発行日 2021年1月30日
Published Date 2021/1/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27605339
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インスリンポンプ療法(CSII)は,携帯型のインスリン注入ポンプを用いて,インスリンを持続的に皮下に注入する治療法である.健常人のインスリン分泌パターンに近づけるように,基礎インスリンの設定を調整することが可能であり,主に1型糖尿病患者に対する治療法として用いられている.2015年には,持続血糖モニター(CGM)機能を併用するインスリンポンプ療法であるsensor augmented pump(SAP)療法がわが国でも可能となった.また2018年には,予測低血糖自動停止機能(PLGM)のあるSAP療法が可能となった.さらに,日本初のパッチ式インスリンポンプが2018年に発売され,インスリンポンプ療法の選択肢が増えている.Artificial pancreas(AP;人工膵臓)の実現を目標に,新たなインスリンポンプの開発はさらに進んでいる.
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