Japanese
English
第1土曜特集 1型糖尿病――診療と研究の最前線
治療技術の進歩
CGMの進化と有用性
Evolution and effectiveness of CGM
菅沼 由佳
1
,
髙橋 紘
1
,
西村 理明
1
Yuka SUGANUMA
1
,
Hiroshi TAKAHASHI
1
,
Rimei NISHIMURA
1
1東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
持続血糖モニター(CGM)
,
レトロスペクティブCGM
,
リアルタイムCGM(rtCGM)
,
間歇スキャン式CGM(isCGM)
,
血糖変動
,
遠隔医療
Keyword:
持続血糖モニター(CGM)
,
レトロスペクティブCGM
,
リアルタイムCGM(rtCGM)
,
間歇スキャン式CGM(isCGM)
,
血糖変動
,
遠隔医療
pp.612-618
発行日 2022年5月7日
Published Date 2022/5/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28106612
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糖尿病診療において,血糖変動の全容を評価しうる機器として,持続血糖モニター(CGM)がある.日本では2012年に,医療者が主体となって施行するレトロスペクティブCGMが発売開始となり,その後,患者が自身で血糖値をモニターすることのできるリアルタイムCGM(rtCGM)が登場した.以降,新たな機能やより高い測定精度を有するCGMが次々と開発されている.CGMから得られたデータを診療にいかすため,医療者はそれぞれの機器の特徴を知り,患者ごとに適切な機器を選択して使用する必要がある.また,それらのデータは近年ではクラウド上で管理・閲覧することが可能となり,遠隔医療の質を著しく向上しうる.今後,CGMのデータを活用して,より多くの1型糖尿病患者において,治療の最適化を行えるようになることが望まれる.
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