Japanese
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特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
潜因性脳梗塞再発予防としての経皮的卵円孔開存閉鎖術
-――これまでのRCTの解析
Overview of randomized control trials for transcatheter closure of patent foramen ovale
中村 猛
1
Takeshi NAKAMURA
1
1京都府立医科大学附属病院循環器内科
キーワード:
潜因性脳塞栓
,
奇異性脳塞栓
,
経皮的卵円孔開存閉鎖術(TC-PFO)
,
無作為比較試験(RCT)
,
心房細動
Keyword:
潜因性脳塞栓
,
奇異性脳塞栓
,
経皮的卵円孔開存閉鎖術(TC-PFO)
,
無作為比較試験(RCT)
,
心房細動
pp.264-269
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604264
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潜因性脳塞栓再発予防として経皮的卵円孔開存閉鎖術(TC-PFO)と薬物療法について,いずれが優れているかを検討した無作為比較試験(RCT)は数が限られている.いずれも患者組み入れに非常に長い期間を必要としたが,最終的にはTC-PFOの薬物療法に対する有用性は証明された.卵円孔開存(PFO)閉鎖により真に治療効果が期待される奇異性脳塞栓のハイリスク患者の同定には,循環器内科医と脳神経内科医などの協議(ブレイン・ハートチームカンファレンス)が必要である.今後は,閉鎖栓留置による心房細動の発生率とその臨床的意義は何かについて,症例を蓄積して検討する必要がある.
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