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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 276, Issue 2 （January 2021）

医学のあゆみ 276巻2号（2021年1月発行）

Japanese English

特集 IgG4関連疾患――解明されてきた新たな病態

IgG4関連疾患包括診断基準と国際IgG4-RD分類基準 Comprehensive Diagnostic criteria for IgG4-RD and ACR/EULAR Classifiction criteria for IgG4-RD 梅原久範 ¹ , 佐藤智美 ¹ , 中村拓路 ¹ Hisanori UMEHARA ¹ , Tomomi SATO（NAKAMURA） ¹ , Takuji NAKAMURA ¹ ¹市立長浜病院リウマチ膠原病内科，同リウマチセンターキーワード： IgG4関連疾患（IgG4-RD） , 包括診断基準 , Classification criteria Keyword: IgG4関連疾患（IgG4-RD） , 包括診断基準 , Classification criteria pp.111-115

発行日 2021年1月9日 Published Date 2021/1/9

DOI https://doi.org/10.32118/ayu27602111

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　IgG4関連疾患（IgG4-RD）は，血清IgG4高値とIgG4陽性形質細胞の浸潤を特徴とした疾患で，全身の諸臓器に病変が生じうる疾患である．2011年に，わが国からIgG4関連疾患包括診断基準が発表されて以来，疾患の理解が世界に周知されていった．しかし，臓器による生検の困難さや血清IgG4値が基準を満たさない症例など，包括診断基準の問題点も明らかになってきた．世界のエキスパートが集まり，より適した診断法の作成が望まれ，世界のエキスパートによりThe 2019 ACR/EULAR Classification Criteria for IgG4-RDが発表された．本稿では，両基準の概要とIgG4-RD診断のための問題点を解説する．