特集 脳腸相関UPDATE-疾患の予防と健康長寿のための食・栄養・腸環境
(Part 2)脳腸相関と疾患 神経発達症
三上 克央
1
1東海大学 医学部医学科総合診療学系精神科学
キーワード:
Oligosaccharides
,
下痢
,
便秘
,
神経発達症
,
プロバイオティクス
,
プレバイオティクス
,
消化管微生物叢
,
Dysbiosis
,
糞便微生物移植
,
自閉症スペクトラム障害
,
Bifidobacterium longum subspecies infantis
,
脳-腸軸
Keyword:
Diarrhea
,
Constipation
,
Oligosaccharides
,
Fecal Microbiota Transplantation
,
Autism Spectrum Disorder
,
Bifidobacterium longum subspecies infantis
,
Gastrointestinal Microbiome
,
Brain-Gut Axis
,
Prebiotics
,
Neurodevelopmental Disorders
,
Dysbiosis
,
Probiotics
pp.870-874
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023220962
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<Key Point>・神経発達症のなかで,自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)の重症度にはさまざまな要因が関与しており,腸内細菌もその要因の一つと考えられている.・ASD児は,便秘や下痢などの消化器症状を併存する頻度が高く,定型発達児と比べ特徴的な腸内細菌叢を有する.・ASD児の消化器症状は,中核症状と相関することが示唆されている.・ASDの治療法として,プロバイオティクスやプレバイオティクス,さらには,腸管への便微生物叢移植が注目されている.・ASDの腸内細菌叢への治療介入は,消化器症状とASD症状への可能性があるが,現在のところ推奨されてはいない.
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