特集 栄養療法のコツとピットフォール-実践力アップに活かす最新情報
(Part 3)疾患別の栄養療法のコツとピットフォール 皮膚 褥瘡
海塚 安郎
1
1健和会大手町病院 集中治療科
キーワード:
Arginine
,
栄養評価
,
経腸栄養
,
褥瘡性潰瘍
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
栄養補助食品
,
栄養管理
,
褥瘡性潰瘍発生予測尺度
Keyword:
Nutrition Assessment
,
Pressure Ulcer
,
Enteral Nutrition
,
Arginine
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Nutrition Therapy
,
Dietary Supplements
pp.553-561
発行日 2022年9月25日
Published Date 2022/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023035862
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<Key Point>・褥瘡は、多くの要因が複雑に絡み合い発生する。その中で、栄養の関与を病歴、栄養評価に基づき見極めることが重要である。・適切な創処置、全身管理と並行し栄養療法を計画し実施することで、栄養療法の効果を期待できる。・わが国もしくは国際的な褥瘡学会での合意で作成された最新ガイドラインは、現状のコンセンサスであるが、栄養療法のすべてに質の高い研究があるわけではない。・褥瘡の栄養療法の質の高いエビデンスをよく理解し、加えて各自の経験知に基づき各症例に栄養介入を行うことが基本である。・皮膚部分欠損以上の褥瘡があり、栄養不良もしくはそのリスクがある成人では、高エネルギー、高たんぱく質、アルギニン、亜鉛、抗酸化物質の経口栄養補助食品または経腸栄養剤を提供することには一定のエビデンスがあり、国際ガイドラインでも推奨されている。・創傷治癒に関連する各栄養素の役割を理解し、介入が必要な場合に備えて、具体的な投与計画(投与ルート、製剤・製品の選択、入手法、投与期間、費用)を策定しておく。
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