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特集 アトピー性皮膚炎の役立つ最新情報
展望
アトピー性皮膚炎の病態や腸内細菌叢を標的とした発症予防 便微生物移植の可能性を含めて
Prevention of atopic dermatitis targeting the pathophysiology and microbiota including the potential of fecal microbiota transplantation
成田 雅美
1
Masami Narita
1
1杏林大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
発症予防
,
スキンケア
,
腸内細菌叢
,
プロバイオティクス
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
発症予防
,
スキンケア
,
腸内細菌叢
,
プロバイオティクス
pp.970-974
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003542
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●アトピー性皮膚炎では皮膚バリア機能異常や腸内細菌叢の異常が発症前から認められ,予防介入の標的となっている.
●アトピー性皮膚炎発症のハイリスク児では新生児期からの保湿薬塗布により発症予防効果が認められているが,エビデンスが不十分でありガイドラインでは推奨されていない.
●妊娠中・授乳中の母親と乳児にプロバイオティクスを投与するとアトピー性皮膚炎発症が抑制されたという報告もあるが,対象や方法がさまざまで,ガイドラインでは推奨されていない.
●便微生物移植がアトピー性皮膚炎の治療に有効である可能性はあるが,発症予防効果も含めて検証されていない.
(「ポイント」より)
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