Japanese
English
特集 虫の皮膚病―疥癬を中心として―
臨床例
円滑に診断治療しえた日本紅斑熱3例―死亡につながる予後不良因子の検討―
Three cases of Japanese spotted fever that could be diagnosed and treated smoothly. Literature review of poor prognosis factors leading to death
高橋 一夫
1
,
岩田 潤一
2
,
山村 一美
2
,
内藤 静夫
3
,
小越 達也
2
Kazuo Takahashi
1
,
Junichi Iwata
2
,
Hitomi Yamamura
2
,
Shizuo Naito
3
,
Tatsuya Kogoshi
2
1公立昭和病院皮膚科
2国際医療福祉大学熱海病院皮膚科
3内藤皮ふ科
1Department of Dermatology, Showa General Hospital
2Department of Dermatology, International University of Health and Welfare, Atami Hospital
3Naito Dermatolical Clinic
キーワード:
PCR(polymerase chain reaction)検査
,
フェリチン
,
血管内皮細胞
,
マクロファージ
Keyword:
PCR(polymerase chain reaction)検査
,
フェリチン
,
血管内皮細胞
,
マクロファージ
pp.814-817
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003023
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・7,8割の患者は刺し口があるので,全身の皮疹をみる習慣が本症の見過ごしを防ぐことにつながることを再認識.
・痒みがない播種状の丘疹性紅斑をみたら本症を必ず念頭に置く(通常のウイルス疹とはなんとなく異なる感覚が大切).
・検査所見上の特徴はCRPが高い割にWBCが正常からやや高値(ただ左方移動はしっかりある)で,加えてフェリチン上昇を伴うことが多い.
・最大の予後不良因子は,治療の遅れである.
・予後不良の疾患ではないが,日本紅斑熱かもしれないと疑うのであれば,たとえ刺し口らしきものがなくとも入院管理すべき.
(「症例のポイント」より)
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