Japanese
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特集 乾癬および類縁疾患
臨床例
イキセキズマブ投与中に間質性肺炎を合併した関節症性乾癬
The case of psoriatic arthritis administered ixekizumab merged interstitial pneumonia
栗山 幸子
1
,
阿部 岳文
2
,
間嶋 佑太
1
Sachiko Kuriyama
1
,
Takefumi Abe
2
,
Yuta Majima
1
1静岡市立静岡病院皮膚科
2静岡市立静岡病院呼吸器内科
1Department of Dermatology, Shizuoka City Shizuoka Hospital
2Department of Respiratory Medicine, Shizuoka City Shizuoka Hospital
キーワード:
イキセキズマブ
,
関節症性乾癬
,
間質性肺炎
,
KL-6
Keyword:
イキセキズマブ
,
関節症性乾癬
,
間質性肺炎
,
KL-6
pp.834-837
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002604
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・尋常性乾癬に対しイキセキズマブの投与を開始し,PASI clearを達成していた.
・投与開始24週ごろから皮疹の増悪と関節症状,KL-6の上昇および胸部単純CTにてすりガラス影が出現し,間質性肺炎(interstitial pneumonia:IP)および関節症性乾癬と診断,イキセキズマブの投与を中止した.
・イキセキズマブ投与中止後さらに皮膚症状と関節症状が増悪したため,呼吸器内科医師と相談のうえ再投与したところ,皮疹および関節症状は速やかに改善し,KL-6の低下と胸部単純CTにおけるすりガラス影の消失を認めたことからイキセキズマブによる薬剤性肺炎は否定的であり,関節症性乾癬に合併したIPと診断した.
・日本乾癬学会2014年患者登録データによると,関節症性乾癬症例は尋常性乾癬先行例において,関節症状出現まで平均11.2年で,30~39年が3%,40年以上は1.3%とされているが,自験例では尋常性乾癬発症から40年近く経過してから関節症状が出現した.
(「症例のポイント」より)
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