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特集 ウイルス性皮膚疾患アップデート
臨床例
乾癬性関節炎に対しイキセキズマブ投与中にCOVID-19感染をおこした例
A case of COVID-19 infection during treatment with ixekizumab for psoriatic arthritis
飯岡 孝英
1
,
足立 晃正
1
,
野々村 優美
1
,
十一 英子
1
Takahide Iioka
1
,
Akimasa Adachi
1
,
Yumi Nonomura
1
,
Eiko Toichi
1
1国立病院機構京都医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, National Hospital Organization Kyoto Medical Center
キーワード:
乾癬性関節炎
,
COVID-19
,
イキセキズマブ
,
生物学的製剤
,
乾癬
Keyword:
乾癬性関節炎
,
COVID-19
,
イキセキズマブ
,
生物学的製剤
,
乾癬
pp.298-300
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002882
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・乾癬性関節炎に対しイキセキズマブ投与中にCOVID-19肺炎を発症したが軽症のまま治癒した1例を経験した.
・生物学的製剤(Bio)は乾癬に対し有効な治療であるが免疫抑制作用があり,使用によりCOVID-19肺炎の発症・増悪のリスクが高まる可能性が危惧される.しかし,反対にBioのうちいくつかはCOVID-19感染時のサイトカインストームを抑制する効果があり,COVID-19肺炎重症化を防ぐとも考えられている.
・自験例やこの1年のデータから,Bio使用によるCOVID-19感染症重症化の可能性は小さいと考えられる.COVID-19流行下におけるBioの投与中止や延期について検討が必要と考えた.
(「症例のポイント」より)
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