Japanese
English
特集 乾癬および類縁疾患
臨床例
結節性類天疱瘡の経過中に発症した膿疱性乾癬
A case of pustular psoriasis developing during the course of pemphigoid nodularis
原 知之
1
,
辻岡 馨
1
Tomoyuki Hara
1
,
Kaoru Tsujioka
1
1日本赤十字社和歌山医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Japanese Red Cross Wakayama Medical Center
キーワード:
結節性類天疱瘡
,
膿疱性乾癬
,
急性汎発性発疹性膿疱症
Keyword:
結節性類天疱瘡
,
膿疱性乾癬
,
急性汎発性発疹性膿疱症
pp.810-813
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002599
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
・3年前に結節性類天疱瘡(pemphigoid nodularis:PN)と診断し,ステロイド内服によりコントロールされていたが,それまでとは様相が異なる,鱗屑や膿疱を伴う紅斑が出現し,全身倦怠感を訴えた.イキセキズマブが著効したが,中止後皮疹は再燃した.合併症のため多数の薬剤を服用しており,急性汎発性発疹性膿疱症(acute generalized exanthematous pustulosis:AGEP)との鑑別に苦慮した.
・類天疱瘡と乾癬の合併は知られているが,ほとんどの場合乾癬が先行している.自験例のように後から乾癬が発症するのが少ない理由として,両者の好発年齢の違いやステロイド治療の影響を推測した.
(「症例のポイント」より)
Copyright © 2021, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.