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特集 真菌症2021
臨床例
Microsporum canisによるケルスス禿瘡―飼いイヌからの感染が疑われた症例―
Kerion celsi due to Microsporum canis-Suspected infection from a pet dog-
林 倫子
1
,
木村 有太子
1
,
栗原 麻菜
1
,
髙森 建二
2
,
比留間 政太郎
3
,
須賀 康
1
Michiko Hayashi
1
,
Utako Kimura
1
,
Mana Kurihara
1
,
Kenji Takamori
2
,
Masataro Hiruma
3
,
Yasushi Suga
1
1順天堂大学医学部付属浦安病院皮膚科
2順天堂大学
3お茶の水真菌アレルギー研究所・日高研究室
1Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital
2Juntendo University
3Ochanomizu Institute for Medical Mycology and Allergology
キーワード:
Microsporum canis感染症
,
ケルスス禿瘡
,
ペット
Keyword:
Microsporum canis感染症
,
ケルスス禿瘡
,
ペット
pp.718-721
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002573
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・飼いイヌからの感染が疑われたMicrosporum canis(M. canis)によるケルスス禿瘡の1例を経験した.
・近医皮膚科で,頭部湿疹の診断で約3カ月間ステロイド外用で治療をされていた.
・患児の毛髪のKOH検査にて毛外性小胞子菌性寄生陽性.同部位よりM. canisを分離・同定し,同菌によるケルスス禿瘡と診断した.
・感染経路の検索で,飼いイヌからも患児と同じM. canisが分離・同定された.
・患児はイトラコナゾール内服で軽快し,飼いイヌも動物病院で抗真菌薬が投与された.
(「症例のポイント」より)
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