図譜
小児の先天性皮膚疾患
馬場 直子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.74-82
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000807
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小児の先天性皮膚疾患は,出生直後に現れるものが多いが,乳児血管腫などのように生後しばらくして から現れ,その後増大するものや,自然消褪するものもある.また将来増大したり,腫瘍化したりするもの もあり,自然経過を知っておかなければならない.また,目の前の病変が皮膚だけにとどまらず,神経系, 筋骨格系,内臓などの皮膚以外の臓器に合併症を伴う可能性があるかどうかを知っておき,専門家に併診 することも大切である.さらに,治療を要する場合,レーザー治療のように,乳児期に行うほど治療に対す る反応が良好で早期治療を勧めるべきなのか,母 斑切除術のように,大至急全身麻酔下で行わなく ても,小学生になってから局所麻酔で負担を少な く行うほうがよい場合もあり,患児にとってもっ とも適切と思われる時期を的確に判断することも 大切である.(冒頭より)
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