特集 細菌感染症
臨床例
ネコ咬傷後に生じたパスツレラ皮膚感染症
高野 浩章
1
,
齋坂 雄一
2
,
岡田 憲二
3
1高知医療センター皮膚科
2高知医療センター救命救急科
3高知医療センター脳神経外科
キーワード:
Pasteurella multocida
,
ネコ咬傷
,
難治性皮膚潰瘍
,
パスツレラ症
,
右前腕
Keyword:
Pasteurella multocida
,
ネコ咬傷
,
難治性皮膚潰瘍
,
パスツレラ症
,
右前腕
pp.671-674
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000132
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<症例のポイント>・ ネコ咬傷後に生じたパスツレラ皮膚感染症の1例を経験した.・ 広範囲の皮膚潰瘍を形成し,瘢痕治癒に3週間以上要した.・ 創部の細菌培養でPasteurella multocidaが検出された.・ 経過中,急性脳梗塞を発症し,脳外科的な治療も並行して行われた.・ 高齢患者では感染症惹起のリスクも高く,今後われわれ皮膚科医も同様の症例を経験する可能性があり,注意を要すると考えた.
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