特集 細菌感染症
臨床例
腎移植後の患者に生じた右大腿皮膚ノカルジア症
楠本(菅野) 百加
1
,
中西 佑季子
2
,
松本 優香
2
,
浅田 秀夫
2
,
飯岡 弘至
3
,
萬木 聡
3
1市立奈良病院皮膚科
2奈良県立医科大学皮膚科学教室
3奈良県立医科大学形成外科センター
キーワード:
ノカルジア
,
腎移植
,
皮下膿瘍
Keyword:
ノカルジア
,
腎移植
,
皮下膿瘍
pp.675-678
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000133
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<症例のポイント>・ 腎移植後で免疫抑制状態の患者に生じた皮膚ノカルジア症を経験した.・ CTで指摘された膿瘍を切開排膿し,膿汁の塗抹検鏡からノカルジア症が疑われた.・ 局所の洗浄処置およびイミペネム水和物・シラスタチンナトリウム点滴静注,スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合錠内服の併用で治療を開始し,症状は速やかに改善した.その後は薬剤感受性のあったミノサイクリン塩酸塩カプセル内服に変更し,合計12カ月間抗菌薬の投与を行った.
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