特集 足趾の皮膚病
臨床例
爪下外骨腫 非典型的な臨床像を呈した2症例
渡辺 圭子
1
,
志賀 久里子
,
柳原 茂人
,
大磯 直毅
,
川田 暁
1近畿大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
X線診断
,
グロムス腫瘍
,
MRI
,
鑑別診断
,
足指
,
皮膚腫瘍
,
肉芽腫-化膿性
,
爪下外骨腫
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Glomus Tumor
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Skin Neoplasms
,
Toes
,
Granuloma, Pyogenic
,
Subungual Exostoses
pp.389-392
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018219077
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<症例のポイント>・爪下外骨腫は青少年期の指趾に好発する良性骨腫瘍である。・臨床的に指趾尖端部や爪周囲に角化を伴う常色ドーム状に隆起する有痛性の結節を示すことが多い。・爪甲下に黄白色結節を示した例と赤色の肉芽腫様結節を示した例を提示した。前者はグロームス腫瘍、後者は毛細血管拡張性肉芽腫に類似する臨床所見であった。・指趾部の皮膚腫瘍を診察する際には骨X線検査を、症例によってはMRI検査を行うことが望ましいと考えた。
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