経験と考察
足趾爪下外骨腫に対するopen methodの術後成績
下平 浩揮
1
,
藤岡 文夫
,
松原 光宏
1長野県立こども病院 整形外科
キーワード:
足指
,
治療成績
,
爪下外骨腫
Keyword:
Toes
,
Treatment Outcome
pp.607-610
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013274343
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1993年以降にオープンメソッドによる治療を行った10例(男性4例、女性6例、平均11.1歳、4~18歳)を対象に、オープンメソッドの手術成績を調べ、有効性について検討した。オープンメソッドは爪組織を含め辺縁組織と腫瘍を一塊にして切除するため再発のリスクが少ない手術手技と言える。全例再発や痛みはなかった。しかし、オープンメソッドの問題として爪の変形があり、10例中3例に爪の変形が認められたが、3例とも切除した爪床の割合が90%以上であった。一方、切除した爪床が70%程度までは爪の変形は起こりにくいことが分かった。切除した爪床が70%以下であれば手術手技の簡便なオープンメソッドで十分と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013