発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010155713
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65歳女。5年前より右第2趾の激痛発作を自覚し、各種医療機関を受診したが原因不明のまま経過観察となっており、痛みの改善がないため紹介受診となった。初診時、右第2趾内側に圧痛を伴う軟性腫瘤を触知し、単純X線では異常を認めなかったが、MRIでT1強調冠状断像で低輝度、T2強調冠状断像で高輝度を呈し、造影効果のある7×7mm大の腫瘤を認めた。腫瘍摘出術を施行し、病理組織学的に軟部組織内に皮膜に囲まれた境界明瞭な小結節病変を認め、毛細血管周囲性に好酸性の円形細胞が増殖していたため、グロムス腫瘍と診断した。術後疼痛は消失し、再発はみられない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010