特集 頸部・項部の皮膚病
臨床例
炎症性辺縁隆起性白斑
前島 英樹
1
,
浅谷 雅文
1永生クリニック 皮膚科
キーワード:
頸部
,
紅斑
,
鑑別診断
,
生検
,
経皮投与
,
白斑
,
皮膚鏡検査
,
Betamethasone Butyrate Propionate
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Erythema
,
Neck
,
Vitiligo
,
Dermoscopy
,
Betamethasone Butyrate Propionate
pp.253-256
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018202420
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<症例のポイント>炎症性辺縁隆起性白斑は、尋常性白斑の一亜型で紅斑を伴う白斑である。炎症性辺縁隆起性白斑の白斑は難治であるが、紅斑を改善させると自験例のように白斑の新生を抑えることができる可能性がある。炎症性辺縁隆起性白斑の本邦報告例を検討したところ、自験例と同様、頸部に病変が出現する例が多い。頸部に出現した紅斑で白斑を伴う場合には、炎症性辺縁隆起性白斑を疑い、そして、白斑が拡大する前に紅斑の治療を行うことが望ましい。
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