特集 頸部・項部の皮膚病
臨床例
Rosai-Dorfman病
小亀 敏明
1
,
大江 秀一
,
谷村 裕嗣
,
山崎 文和
,
岡本 祐之
,
清原 隆宏
1医仁会武田総合病院 皮膚科
キーワード:
頸部
,
鑑別診断
,
組織球症-洞性
,
免疫組織化学
,
硬結
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Neck
,
Histiocytosis, Sinus
pp.257-260
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018202421
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<症例のポイント>臨床的に発熱と頸部の皮下硬結を繰り返していた。病理組織学的に皮下脂肪織におけるlobular panniculitis、リンパ節におけるsinus histiocytosisを認め、ともにemperipolesisを伴っていたため、Rosai-Dorfman病(RDD)と診断した。免疫組織化学的にCD68陽性、部分的にS-100蛋白陽性、CD1a陰性であった。RDDと菊池病との鑑別はときにむずかしく、両者の中間的疾患スペクトラムの存在が示唆された。
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