Japanese
English
症例報告
White fibrous papulosis of the neckの1例
A case of white fibrous papulosis of the neck
竹内 瑞恵
1
,
川口 博史
1
,
佐々木 哲雄
1
,
池澤 善郎
1
Mizue TAKEUCHI
1
,
Hiroshi KAWAGUCHI
1
,
Tetsuo SASAKI
1
,
Zenro IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
white fibrous papulosis of the neck
Keyword:
white fibrous papulosis of the neck
pp.1097-1099
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903428
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アトピー性皮膚炎(AD)にて加療中の37歳男性に生じたwhite fibrous papulosis of the neck(WFPN)の1例を報告した.約半年ほど前から頸部に自覚症状を伴わない小結節が出現し,徐々に増大,増数した.右頸部の皮疹を生検したところ,組織学的には表皮肥厚を伴う真皮上層血管周囲の炎症細胞浸潤に加え,真皮上層から中層にかけて膠原線維の粗大化,増生が認められた.以上より,AD患者に生じたWFPNと診断した.WFPNは,高齢者に多くみられる疾患と考えられているが,発疹が小さく自覚症状を欠くため,これを主訴に来院することは少ないと思われる.自験例は37歳と,過去の報告よりも若年者であったが,他の疾患のために皮膚科通院中であったため早期に発見されたものと思われた.
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