特集 頸部・項部の皮膚病
臨床例
若年男性に出現した片側性母斑性毛細血管拡張症
池田 悠
1
,
花井 志帆
,
森木 睦
,
佐野 悠子
,
八木 宏明
1焼津市立総合病院 皮膚科
キーワード:
頸部
,
鑑別診断
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚鏡検査
,
毛細血管拡張症-片側性母斑性
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Neck
,
Dermoscopy
pp.301-303
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018202432
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<症例のポイント>片側性母斑性毛細血管拡張症(unilateral nevoid telangiectasia、以下、UNT)は先天性もしくは後天性に出現し、片側の分節状に毛細血管拡張をきたす疾患である。思春期や妊娠に伴う報告が多く、肝炎や肝硬変などの肝臓疾患、甲状腺機能亢進症を基礎疾患とする報告もあり、エストロゲンとの関連が推測されている。一方で基礎疾患のない成人男性例などエストロゲンとの関連が否定的な例もあり、その病態は解明されていない。今回われわれは、基礎疾患がなく血中エストロゲン値も正常の成人男性例を経験した。ダーモスコピー所見も加えて報告する。
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