特集 顔の腫瘍(悪性腫瘍)
臨床例
イミキモドクリームによる日光角化症治療後に生じた有棘細胞癌の2症例
西尾 栄一
1
,
堀尾 愛
,
神谷 浩二
,
的屋 真美
1豊川市民病院 皮膚科
キーワード:
顔面腫瘍
,
生検
,
頭皮疾患
,
皮膚移植
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
扁平上皮癌
,
頬
,
Imiquimod
,
日光角化症
,
クリーム剤
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Biopsy
,
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Facial Neoplasms
,
Skin Neoplasms
,
Scalp Dermatoses
,
Skin Transplantation
,
Keratosis, Actinic
,
Imiquimod
pp.945-948
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017342192
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<症例のポイント>頭部顔面の日光角化症に対し5%イミキモドクリーム(商品名ベセルナクリーム、以下、イミキモドクリーム)外用治療を行い、同症の皮疹消褪後に治療部位に有棘細胞癌(以下、SCC)を生じた症例を2例続けて経験したため報告した。自験例では2例とも、もともとSCCが潜在していた可能性も否定できず、イミキモドクリーム外用治療とその後のSCC出現との因果関係は不明であるが、外用治療後に残存、出現する結節に対しては早期に皮膚生検を行うなど、SCCを鑑別することが重要と考えられた。
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