特集 悪性上皮系腫瘍
頬部に生じたAdenosquamous Carcinoma of the Skinの1例
加納 美優
1
,
石井 貴之
,
八田 尚人
1富山県立中央病院 皮膚科
キーワード:
顔面腫瘍
,
皮膚移植
,
皮膚疾患-顔面
,
皮膚腫瘍
,
頬
,
免疫組織化学
,
腺扁平上皮癌
Keyword:
Cheek
,
Facial Dermatoses
,
Facial Neoplasms
,
Immunohistochemistry
,
Skin Neoplasms
,
Skin Transplantation
,
Carcinoma, Adenosquamous
pp.1399-1401
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016373714
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87歳女。数ヵ月前から出現した右頬部の紅斑が徐々に増大し、受診時には中央に潰瘍と血痂を伴いドーム状に隆起する紅色結節(25×22mm大)を認めた。病理組織学的所見では角化を伴う扁平上皮細胞様の異型細胞が増生する部分と空胞が多発する部分から構成される腫瘍胞巣が皮下組織内に浸潤し、一部にはムチン沈着を伴う印環細胞様の腫瘍細胞がみられた。免疫組織学的所見ではCK-7、CK-5/6、p63陽性でCEA染色は腺癌部のみ陽性、扁平上皮癌部は陰性であり、姑息的に腫瘍を切除して全層植皮術を行い、術後6ヵ月時点で再発を認めていない。
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