特集 痛みを伴う皮膚病
臨床例
外陰部脂肪腫の2症例
芹澤 直隆
1
,
帆足 俊彦
,
奈古 利恵
,
水野 真希
,
岡崎 静
,
亦野 蓉子
,
船坂 陽子
,
佐伯 秀久
1日本医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
外陰腫瘍
,
汗腺腫
,
脂肪腫
,
鑑別診断
,
表皮嚢胞
,
扁平上皮癌
,
Bartholin腺嚢胞
,
圧痛
Keyword:
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Epidermal Cyst
,
Adenoma, Sweat Gland
,
Lipoma
,
Vulvar Neoplasms
pp.389-392
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017188329
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<症例のポイント>脂肪腫は脂肪細胞を由来とする発生頻度の高い良性腫瘍であり、上腹部、背部、頸部、肩部、四肢近位部に好発するが、外陰部に発生することはまれである。今回、われわれは外陰部脂肪腫を2例経験したため文献的考察も含め報告する。自験例では通常の脂肪腫と異なり、外陰部脂肪腫に伴う圧痛、および摘出後の圧痛の消失を認めた点が特徴であった。
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