治療
粉瘤の忘れられた知見と治療の見直し
爲政 大幾
1
1大阪府立病院機構大阪府立成人病センター 腫瘍皮膚科
キーワード:
汗腺腫瘍
,
鑑別診断
,
超音波診断
,
X線CT
,
皮膚腫瘍
,
表皮嚢胞
,
副腎皮質ホルモン
,
扁平上皮癌
,
病巣内投与
,
拡散MRI
,
皮膚外科
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Epidermal Cyst
,
Skin Neoplasms
,
Sweat Gland Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Injections, Intralesional
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.1166-1171
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017083378
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粉瘤はごくありふれた良性疾患であるが,その成因や病態には未解明の部分も多い.粉瘤は放置しても自然消褪することがあるが,増大して整容的に問題となったり,炎症が生じて苦痛をもたらしたりすることも多く,まれには悪性腫瘍の発生もみられる.このため,粉瘤を正確に診断して適切な治療方針を決定することは,皮膚科医にとって軽んじることのできない重要な診療行為の1つである.そこで本稿では,粉瘤の代表疾患として,表皮囊腫の診断・治療を主体に解説するとともに,従来画一的に行われてきた炎症性粉瘤に対する抗菌薬投与による治療についての考察を加えてみる.このため,本稿では便宜的に粉瘤という用語を表皮囊腫と同義のものとして用いることとする.(「はじめに」より)
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