特集 遺伝子検索を行った皮膚病
臨床例
後天性リンパ管腫を契機に診断に至ったCowden病の1家系
松立 吉弘
1
,
井本 逸勢
,
久保 宜明
1徳島大学 大学院医歯薬学研究部皮膚科学
キーワード:
いぼ
,
血統
,
過誤腫症候群-多発性
,
鑑別診断
,
凍結外科
,
皮膚腫瘍
,
リンパ管腫
,
遺伝学的検査
,
PTEN Phosphatase
,
液体窒素
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Cryosurgery
,
Hamartoma Syndrome, Multiple
,
Genetic Testing
,
Lymphangioma
,
Pedigree
,
Skin Neoplasms
,
Warts
,
PTEN Phosphohydrolase
pp.777-780
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016356556
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<症例のポイント>Cowden病に特徴的な皮膚粘膜病変を呈していたにもかかわらず、軽微で気づいておらず、Cowden病とは関係のない後天性リンパ管腫を契機に皮膚科を受診した。Cowden病の診断基準と遺伝子検査から、Cowden病の診断に至った。Cowden病では腫瘍性病変の早期発見・治療が重要であるため、家系内の遺伝子検査も行った。Cowden病患者に血管奇形が生じることはまれであるが、PTEN遺伝子異常との関連も推測されており、認識しておくべき症状である。
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