消化管ポリポーシス-診断と治療の進歩
小腸・大腸病変からみた消化管ポリポーシスの鑑別
亀田 昌司
1
,
蔵原 晃一
,
長末 智寛
,
八板 弘樹
,
大城 由美
,
久能 宣昭
,
原田 英
,
田中 貴英
,
岩崎 一秀
1松山赤十字病院 胃腸センター
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
過形成
,
過誤腫症候群-多発性
,
結節性硬化症
,
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
鑑別診断
,
腸ポリープ
,
リンパ嚢胞
,
Cronkhite-Canada症候群
,
小腸疾患
,
小腸内視鏡法
,
若年性ポリポーシス
Keyword:
Colonoscopy
,
Diagnosis, Differential
,
Hamartoma Syndrome, Multiple
,
Hyperplasia
,
Intestinal Polyps
,
Lymphocele
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Tuberous Sclerosis
,
Juvenile Polyposis Syndrome
pp.297-305
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016299285
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消化管ポリポーシスとは,同一の組織像を呈する隆起が消化管に多発する症候群の総称であり,ポリープの組織像と遺伝性の有無から大別される.近年,カプセル小腸内視鏡検査とダブルバルーン小腸内視鏡検査の普及により,既知の大腸病変に加えて,小腸病変に関する知見も集積されつつある.とくにPeutz-Jeghers症候群は小腸病変の罹患率が約75%,Cowden病に関しては十二指腸・小腸病変を84.5%と高頻度に認めることがわかってきている.これらの消化管ポリポーシスに対する早期診断,治療のためにも小腸を含めた全消化管のサーベイランスに基づくさらなる症例の蓄積とその解析が望まれる.
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