特集 体幹の皮膚病-炎症性
臨床例
ロキシスロマイシンが奏効した汎発性環状肉芽腫
結束 怜子
1
,
小林 圭介
,
近澤 咲子
,
上野 真紀子
,
片桐 一元
1獨協医科大学附属越谷病院 皮膚科
キーワード:
Roxithromycin
,
鑑別診断
,
生検
,
経口投与
,
肉芽腫-環状
,
サルコイドーシス-皮膚
Keyword:
Administration, Oral
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Roxithromycin
,
Granuloma Annulare
pp.485-488
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013255773
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<症例のポイント>躯幹、四肢の播種状丘疹と大腿内側の環状紅斑を呈する汎発性環状肉芽腫と診断し、それぞれinterstitial typeとpalisaded typeの病理組織像であった。ロキシスロマイシン投与後速やかに皮疹が消褪傾向となり、一過性に環状紅斑が他部位に再燃したが、約9ヵ月で略治となる。本症へのロキシスロマイシン著効例の最初の報告である。マクロファージの増殖あるいは活性化抑制作用が作用点であることが予想され、肉芽腫性疾患に試みるべき治療法の1つと考える。
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